Kappa(Vega)は、volatilityの変動に対するオプション価格の感応度だが、ATM付近のオプションで最大値となり、ITMやOTMでは小さくなる。また、満期までの期間が長いオプションのほうが、Vega(Kappa)は大きくなる。LEAPSは高いKappa(Vega)を持つので、volatilityが上昇するとオプション価格は上昇、即ち、time valueは高くなる。
将来のvolatilityを予想することは、株価を予想するのと同様にほとんど不可能なので、過去のデータから計算して求めるか(historical volatility)か、オプション価格から逆算して求める(implied volatiluty)が、ここでは大体の傾向がわかればいいので、適当な値を代入する。
今、SPYの」株価が140.39、volatilityが19.2とすると、残存期間966日のstrike priceが105のLEAPS(コール)の理論価格は36.98だ。300営業日が過ぎ、残存期間が666日になったとしよう。何事も波乱がなく、SPYの株価が現在とほぼ同じ140で、volatilityも今と同じ水準の19.2とすると、LEAPSの価格は、36.22になる。しかし、何らかの経済的混乱が生じて、SPYの株価が110に急落したとすると、LEAPSの価格は12.30になり、24.68の損失だ。しかし、CCWで現物株を保有していたら、30の損失なので、それに比べれば、まだ傷は浅い。
しかし、話はそこで終わらない。概して、株価の急落時にはvolatilityは上がるので、高い Kappa(Vega) をもつLEAPSはtime valueが高くなる。 Volatility が約2倍の38になったとすれば、LEAPSの価格は22.67に留まるので、14.31の損失ですむ。現物株をもつ「安心感」もわからないではないが、「経済合理性」を考えるなら、LDSも選択肢の一つになると思う。
| Stock price | Strike price | Volatility | option price | intrinsic value | time value |
| 140 | 105 | 19.2 | 36.22 | 35 | 1.99 |
| 110 | 105 | 19.2 | 12.30 | 5 | 7.30 |
| 110 | 105 | 38 | 22.67 | 5 | 17.67 |